財団賞

第7回 表彰活動紹介

「カワニナ増殖管理」(ホタルの幼虫時の餌の増殖)
ほたるを守る会(会長 高橋昭一・前橋市)
 設立平成元年、役員20名、会員95名。
絶滅に瀕しているホタルの保護を目指して周辺の自然環境を守るため田口町の有志で設立、以後ホタルの観賞地として「田口町のほたるの里」の有名度は、たかまり年間鑑賞者は24,000となった。ホタルの発生産地に至るまで自然環境を守る活動は、いろいろ有りますが、その活動の一環としてホタルの幼虫時の餌である「カワニナ増殖管理」を実施。平成8.9年にカワニナ増殖場設置(約170平方メートル)建設。役員が管理組織及び管理規定を定め、実践活動を実施している。
「里山再生作戦」
山林ボランティア(代表 橋本勉・赤城村)
 設立平成14年、会員50名、週5日稼働、15年延べ日数338日、出動人数2,356名。
平成14年に住民から竹伐採や樹木の間伐作業に参加する希望者を募り視界回復と山林の生態系を蘇らせる住民有志によるボランティアで山里整理作業に乗り出した。この活動は年金生活者と主婦が主役日ごろ会話のない住民との交流の場となり健康維持に貢献、地区育成会の親子と協調した植樹会の開催によって自然、森林の大切さを学ぶことにより自然教育活動への貢献。今年8月、10月にNHKで放映され紹介され、遠方からの参加者希望者や、問い合わせがあり、活動が各地に拡大されることによる先駆的役割を果たせば嬉しく思います。
「草津白根山系での自然公園と地域住民の関わり」
山口昭夫(草津町)
 草津温泉は、日本を代表する温泉の町ですが、その温泉を育てているのも自然環境です。昭和48年山口雄平氏と本白根山のコマクサの花の複元活動を開始した。最初は、種子の散布一万粒から三万粒を散布、3年間実施成果は直ぐ現れなかった。翌年三百本の苗木を手に歴史的な移植実験が実施された。翌年7月コマクサの花が沢山咲いていた、私たちは感動し実験は成功した。この事業を「未来のある子供たちと移植しよう」と提案・草津中学の生徒と父兄のみなさんも参加しようと提案があり、草津町にとって歴史的な高山植物の移植が実施された。コマクサの移植作業の成功は、官民一体の協力・私始め自然公園指導員の活躍・市民の参加と思います。このコマクサ復元の実施は、私たち大人も子供も、そして草津町の人達の、「自然は大切なもの」とする「意識」を根付かせ「自然を愛する大きな遺産」を残したと思います。
「理想の森林に向かって実践活動」
NPO法人フォレストぐんま21(代表 直井晃一・箕郷町)
 創立平成9年、設立平成14年、役員15名、会員73名。
林業界の衰退は、健全な森林管理の衰退につながり、林業経営者による、森林管理の放棄が、山の手入れ不足や行き届かない放置された森林につながり、森林の持つ公益的機能にも支障が生じ始めているのが現状です。目的は、森の自然・生態系・景観等環境を学び21世紀の「森のあるべき姿」を考え森づくりの事業を行い、群馬県の理想の森づくりに寄与する。
活動形態、作業内容は森づくりの理念に燃え、林業型ボランティアとして、集材を除く、地拵え・植栽・下草刈り・除伐・枝打ち・間伐・林道整備工事と実践型の作業内容です。事業計画月に4回〜5回 写真で見るこの1年参照。
「甦れ!ふるさとの川 広げよう 私たちに出来ること」
城沼を考える市民会議(代表 渡辺すみ子・館林市)
 設立昭和61年、運営委員5名、構成人数31団体2,512人。
城沼周辺は館林の代表的な景勝地であり、沼は多くの自然を育み、カイツブリ、野鳥や魚たちも生き生きしている。鶴生田川、城沼の水質悪化は、昭和30年半ばより著しく悪化した。水質の悪化を何とかしようと会を発足、第一回会議を開催。悪化した水質を回復するには、台所を預かる主婦の出来る事は何かを話し合い、家庭排水が70%占めることをしり、5つの約束をし、即実践をした。現在会員は、2,000人以上になり、水質浄化に全力で取り組む市民の関心と意識の向上と実践活動、そして行政の暖かい指導でみんなの川、鶴生田川・城沼の水質も落ち着きを取り戻してきている。